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堤防で釣れる魚の月別カレンダー ― 季節ごとの狙い目

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夏の朝の堤防で、白い安全柵の内側に立つライフジャケット姿の人が、サビキ用の竿で足元の海を見ている様子

同じ堤防でも、8月と2月では、竿を出して釣れる魚の顔ぶれが大きく入れ替わります。

夏は足元にアジやイワシの群れが入り、サビキ仕掛けにまとめて掛かる日があります。

冬になると群れは岸から離れやすくなり、岩のすき間に居着くカサゴや、夜に動き出すメバルが主な釣り物に変わります。

この入れ替わりを、月ごとと魚ごとの2つの早見表にしました。

ただし、釣れる時期は地域の水温や、その年の潮の具合で前後します。

表の月は「この時期に狙われることが多い」という目安として使ってください。

目次

季節は「気温」より「水温」で動く

魚の動きを左右するのは、陸の気温より海の水温です。

曇り空の下、金属の柵のある堤防の先に灰色の冷たい海が広がる、水温が下がる冬のイメージの風景

海の水は温まりにくく冷めにくいため、水温の変化は気温より遅れて進み、冬の終わりごろに最も低くなる地域が多くあります。

暦の上では春の3月も、海の中はまだ冬に近い状態です。

反対に、9月に入って朝夕が涼しくなっても、海の中はしばらく夏の名残が続きます。

地域差:同じ月でも、南と北で顔ぶれが違う

黒潮の影響を受ける太平洋側の暖かい海域では、魚の動きが早く始まって遅くまで続きやすく、北日本や日本海側では冬の季節風で釣りに出られる日そのものが減ります。

たとえばアオリイカの分布は北海道南部より南の沿岸で、北の地域では狙う釣り自体が少なくなります。

年差:同じ地域でも、年によって前後する

同じ堤防でも、その年の水温や潮の流れ方で、群れが入ってくる時期は前後します。

「去年の今ごろ釣れたから今年も」とは限らないので、出かける前に直近の釣果情報を見ておくのが近道です。

この早見表は、本田技研工業の釣り情報サイトの魚図鑑にある各魚の釣期や生態の記載と、釣具メーカーの解説をもとに、堤防・海釣り施設など岸から狙う場合の目安として整理したものです。
船からの釣りでは、時期の違う魚もあります。
本州〜九州の沿岸を想定しているため、北海道や沖縄では大きくずれることがあります。

堤防で釣れる魚の月別早見表

月岸から狙いやすい魚(目安)向く釣り方ひと言
1月カサゴ、メバル、アジ(夜・地域による)、カレイ穴釣り、メバリング、アジング、投げ釣り冷え込みが厳しく、明るい時間を中心に短めに
2月カサゴ、メバル、アジ(夜・地域による)穴釣り、メバリング、アジング水温が1年で低い時期で、反応の少ない日も多い
3月メバル、カレイ、カサゴメバリング、投げ釣り、穴釣り3〜4月は「花見ガレイ」と呼ばれるカレイの時期
4月メバル、アオリイカ(大型)、カレイメバリング、エギング、投げ釣り産卵前の大型アオリイカが浅場に寄り始める目安
5月アオリイカ(大型)、アジ、イワシ、キスエギング、サビキ、ちょい投げ地域によってサビキの群れが入り始める
6月アジ、イワシ、キス、アオリイカサビキ、ちょい投げ、エギングキスは梅雨の前後に浅場へ寄りやすい
7月アジ、イワシ、サバ、キス、ハゼサビキ、ちょい投げハゼは7月ごろから、日中の暑さに注意
8月アジ、イワシ、サバ、キス、ハゼサビキ、ちょい投げ群れが入れば数を釣りやすい時期
9月アジ、サバ、イワシ、ハゼ、アオリイカ(小型)サビキ、ちょい投げ、エギング夏に生まれた小型のアオリイカが釣れ始める
10月アジ、サバ、ハゼ、アオリイカ(小型)、カサゴサビキ、アジング、エギング、穴釣り釣り物が多く、初めての釣りにも選びやすい
11月アジ、アオリイカ、メバル、カサゴ、カレイアジング、エギング、メバリング、穴釣りイワシの群れは11月ごろまでが目安
12月カサゴ、メバル、アジ(夜・地域による)、カレイ穴釣り、メバリング、アジング、投げ釣り冬の釣りへの切り替え時期で、日の入りが早い

太字にした12〜4月は、群れを待つ釣りより「居着いている魚を探す釣り」と夜のルアー釣りが中心になる時期です。

サビキで数を釣る夏〜秋とは、道具も時間帯もがらりと変わります。

5月は、居着く魚と夜のルアー釣りの季節から、群れの魚の季節へ移る切り替わりの月にあたります。

魚ごとの時期の目安

月ではなく魚から時期を見たいときは、次の表が目安になります。

◎:岸から狙われることが多い時期
○:狙える時期
△:地域や条件しだいで狙えることがある時期
−:岸からはほとんど狙われない時期

魚春(3〜5月)夏(6〜8月)秋(9〜11月)冬(12〜2月)
アジ○◎◎△(夜のアジング)
サバ△○◎△
カタクチイワシ△(5月〜)◎○△
シロギス○◎○△(深場へ移る)
マハゼ−○◎△(1月ごろまで)
カサゴ○○○◎
メバル◎(〜4月)△○◎
アオリイカ◎(大型)△◎(小型)△
マコガレイ◎−△○

魚の時期が分かれるのは、暮らし方の違いによるところが大きくなります。

アジ・サバ・イワシは群れで海を回遊する魚で、春に暖かい海流に乗って北へ、秋に南へ移る群れが多く、群れが岸に寄った時期にまとめて釣れます。

カサゴやメバルは、岩場や海藻のまわりに居着く「根魚(ねざかな)」なので、季節を問わず同じ場所にいて、ほかの魚が離れる冬でも狙えます。

アオリイカは、春は産卵のために浅場へ寄る大型、秋は夏に生まれた小型と、1年に2つの山があります。

なお、イワシにはカタクチイワシやマイワシなど複数の種類があり、表はカタクチイワシの目安です。

季節ごとの狙い目

冬(12〜2月):岩場の根魚と、夜のルアー釣り

冬の昼間に狙いやすいのは、消波ブロックや岸壁のすき間に潜むカサゴです。

赤褐色のまだら模様でごつい頭と背びれのトゲが目立つカサゴが、濡れた岩の上に置かれている様子

オモリと針が一体になった仕掛けを足元のすき間に落とすだけの釣りで、仕掛けの選び方と手順は穴釣りのやり方が入口になります。

夕方から夜は、11〜4月ごろがハイシーズンの目安になるメバルと、常夜灯のまわりに寄るアジを、軽いルアーで狙う釣りが中心です。

竿や仕掛けはよく似ていますが、巻き方と狙う場所が違うので、メバルはメバリング入門、アジはアジング入門から読むと道具選びで迷いません。

カレイは初冬が投げ釣りの時期の一つで、地域によっては砂地の堤防から狙えます。

冬の夜釣りは、冷え込みと暗い足元が重なり、海に落ちたときの危険も大きくなります。

夜間の立入禁止や釣り禁止の掲示がある堤防には入らず、現地の掲示と管理者の指示に従います。

冬の釣り物の絞り込み方と海風への防寒は冬の堤防釣りで釣れる魚と防寒対策に、落水に備える装備は釣りにライフジャケットは必要?にまとめています。

春(3〜5月):メバルとカレイ、後半は大型のアオリイカ

3月は水温がまだ低く、釣り方は冬と同じ根魚と夜のメバルから入るのが無難です。

メバルは「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれ、春先まで狙えます。

大きな目と丸みのある体、上向きの小さな口を持つメバルが、白いタオルの上に置かれている様子

3〜4月は「花見ガレイ」と呼ばれるカレイの時期で、投げ釣りの釣り場がにぎわいます。

4〜6月は、産卵のために浅場へ寄ってくる大型のアオリイカの時期です。

春の大型と秋の小型でエギの号数をどう変えるかは、エギング入門で号数ごとの重さと一緒に整理しています。

5月に入ると、地域によってアジやイワシの群れが入り始め、サビキの季節が近づきます。

夏〜秋(6〜11月):群れの魚と砂地の魚、秋のアオリイカ

夏から秋は、足元に群れが入ればサビキ釣りで数を釣りやすい、初心者向きの季節です。

体の細いアジが、氷を敷いた白い発泡容器にそろって並べられている様子

群れの来る時間帯や仕掛けはサビキ釣りのやり方、砂地でキスを狙う釣りはちょい投げ釣り入門で扱っています。

ハゼは9〜11月が最盛期の目安で、内湾や河口の近くで狙われます。

9月ごろからは秋の小型のアオリイカが釣れ始め、数を狙いやすいため、エギングを始める時期にも向いています。

どの釣りから始めるか迷うときは、ルアー・サビキ・ちょい投げの違いの診断で、予算や手の汚れ方から選べます。

「今、近くの釣り場で何が釣れているか」を確かめる

早見表はあくまで全国の目安なので、実際に出かける前は、近くの釣り場の最新の情報で答え合わせをします。

  • 釣具店の釣果情報:店頭の掲示やウェブサイト、SNSで、直近に釣れた魚・場所・時間帯が分かることが多い
  • 海釣り施設の釣果ページ:日ごとの釣果や、よく釣れている仕掛けを公開している施設がある
  • 釣具メーカーの施設検索:ダイワの「FISHING MAP」のように、施設ごとの釣り物を季節別に載せているページもある
  • 気象庁の海面水温の情報:平年と比べて高いか低いかが分かり、例年より早い・遅いの見当をつけやすい

見るのは、直近1〜2週間分が目安です。

同じ魚の名前が何度も出ていれば、それが今その場所で狙いやすい魚だと考えられます。

よくある疑問

早見表で「狙える」月なのに、釣れないのはなぜですか?

群れの魚は、同じ月でも潮や水温、天気で岸に寄る日と寄らない日があります。

時間帯も大きく、アジやイワシは朝夕の薄暗い時間に釣れやすく、日中は反応が止まることがよくあります。

月だけで決めず、時間帯と直近の釣果もあわせて見てください。

北海道や沖縄でも、この早見表は使えますか?

本州〜九州の沿岸を想定した目安なので、そのままは当てはまりません。

北海道は水温が低く、狙われる魚や時期が大きく違い、沖縄では暖かい海の魚が多く釣れます。

地元の釣具店や釣り施設の情報を優先してください。

冬は釣りに行かない方がよいですか?

カサゴやメバルのように冬も狙える魚はいるので、釣りにならないわけではありません。

ただ、冷えと強風、日の入りの早さで、夏と同じ感覚では動けません。

風の弱い日を選び、明るい時間を中心に短めに切り上げる前提で計画すると、無理なく続けられます。

季節の変わり目は、翌月の行も見ておく

釣りに行く日が決まったら、その月の行だけでなく、翌月の行にも目を通しておきます。

季節の変わり目は、前の月の魚が残りつつ、次の月の魚が早めに入ってくる時期です。

2つの月の両方に名前がある魚から試すと、外れにくくなります。

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この記事を書いた人

堤防釣りの始め方・釣り方と仕掛け・魚種と季節・道具と安全を、釣具メーカーや釣具店、釣り施設、公的機関の公開情報をもとに調べ、比較・整理して発信している編集担当です。迷ったときに1記事で答えが出る形を心がけています。

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